健康情報コラム
純鍼灸整骨院のブログ更新情報 TEL:0995-73-5958

健康情報コラム

忘年会シーズンで「二日酔い」になってしまう方も多いのでは?
「二日酔い」についての情報をお送りします。
さっぱりして消化がよく、胃腸をいたわる食事を
 アルコールは体内に入ると、胃や小腸、さらに肝臓に運ばれ処理されますが、この過程でアセトアルデヒドという神経に有害な物質が生まれます。この物質が二日酔いの不快感のおもな原因です。
 肝臓のアルコール処理能力は1時間で日本酒0.3合です。これを超える量を飲むと、アセトアルデヒドの量が血液中に多くなります。これが、いわゆる酔うという状態です。短時間に大量の酒を飲めば飲むほど、ひどい二日酔いになるのです。二日酔いになったら、まず血液中のアセトアルデヒドを早く体外へ排出することがベストです。そのためには利尿作用を促進する水、濃い緑茶やうすいコーヒーが有効です。くだものに含まれる果糖やハチミツの糖分も、血液中のアルコール濃度を下げるはたらきがあります。
 また二日酔いのときは、胃腸をいたわる食事をとることが大切です。さっぱりして食べやすく、食欲をそそるもの、かつ消化がよく、刺激のないものを選びましょう!

だいこんおろし(弱った肝臓に効く)
だいこんおろし  だいこんは二日酔いで弱った肝臓や胃腸のはたらきを高め、不快感、食欲不振をとり去る効果があります。だいこんに含まれているビタミンCには、肝臓のはたらきを助ける作用があるからです。またジアスターゼなどの消化酵素も豊富に含まれているため、胃腸のはたらきを整えます。利尿作用もあるので、血液中のアセトアルデヒドの排泄も早めます。
 だいこんおろしのしぼり汁にハチミツを加えたものが効果的です。また、だいこんおろしをそのまま食べてもよいでしょう。

甘柿(昔からの特効薬)
甘柿  酒の飲みすぎ、二日酔いには甘柿を2~3個食べるとよいでしょう。甘く熟したものほど効果的です。これは柿に含まれているタンニンなどに、酒による交感神経の興奮をおさえるはたらきがあるからです。そのうえ柿に多量に含まれる果糖は、血液中のアルコールを分解させる速度を速めると同時に飲酒によって栄養分の少なくなった血液中にエネルギーを補給します。生の柿がない場合は、干し柿でもかまいません。

お茶(不快な症状を取り除いてくれる)
お茶  お茶に豊富に含まれているカフェイン、タンニン、ビタミンB・Cは、二日酔いでおこる不快な症状をとり除くはたらきがあります。カフェインには利尿作用が、タンニンには頭痛を治す効果があります。またお茶にはアルコールを解毒するはたらきもあるので、飲みすぎには最適です。悪酔いをしたら、お茶の葉10gを600mlの水で半量になるまで煎じ、1日3回に分けて飲みます。

体によいつまみとは?
 つまみを食べずに、酒だけをグイグイ飲むのは、体によくありません。胃を刺激しすぎ、肝臓のアルコール処理能力を低下させ、肝臓にかける負担を強くします。ですから、何かつまみながら飲むのがいちばんです。
 特にたんぱく質のつまみがよく、胃の粘膜を保護するうえ、酒を解毒するアルコール脱水酵素をふやすので、多量にとるとよいでしょう。また酒の酸性を中和するアルカリ性食品(海藻・野菜類)も適当です。

【おすすめ例】
・冷奴・タコ・チーズ・イカ刺し・肉じゃが・きんぴらごぼう・酢の物
・レバにら炒め・納豆・タケノコの煮つけ・煮魚・油揚げの網焼き

【日常生活の注意】~二日酔いを未然に防ぐには~
酒を飲まなければ、当然二日酔いにもならないわけですが、つきあいが多いのが人の世、なかなかそうもいきません。また飲めば、ついついのみすぎてしまうのが酒です。しかしそれでは二日酔いはまぬがれません。酒席の雰囲気に飲まれず、最低でも下記の事項は守るように心がけましょう。

  • 空腹時には飲まない。どうしても空腹時に飲まなくてはならないときは、先にコップ半分の牛乳を飲む
  • 休肝日をつくる。目安としては週2日
  • おつまみを食べながら飲む
  • 適量を守る。個人差はあるが、だいたい日本酒1~2合ぐらいが、ほろ酔い気分になる量
  • 短時間に飲まない。酒を短い時間に一気に飲めば、急に酔っ払い。さまざまな障害を引き起こす。

参照:主婦と生活社「食べて治す医学大辞典」